思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

“緑化したジャガイモ”・・・ようやく収穫しました

 

昨年、ジャガイモ(だんしゃく・メークイン)を収穫して、陽に当たって“緑化してしまったイモ”を、植え付けて育てています。

 ※“緑化したジャガイモ”種イモとして植え付けても、収穫したジャガイモ「ソラニン」がたくさん含まれていることはないそうです。
 ≪関連ブログ≫
  2020/05/27★“緑化したジャガイモ”から育てる・・・まずは「植え付け」 - 思い立ったが吉日!
  2020/06/08★“緑化したジャガイモ”・・・芽かきと土寄せをしました - 思い立ったが吉日!


 

2020年 6月上旬
まとまった雨が降らない日が続きましたが、翌日・06/11から「梅雨入り」しました。この時は、長雨がここまで続くとは思っていませんでした。

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「2020 / 06 / 10:ジャガイモの様子」


2020年 6月下旬
適度に雨も降り、晴れる日もあり、順調に大きくなってきました。

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「2020 / 06 / 21:土寄せしました」


2020年 7月中旬
6月下旬から7月にかけて、大雨が続きました。
本業のりんご栽培も、長雨と日照不足のためいろいろと困りごとが起きています。
 ≪関連ブログ≫ 2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!


この日はつかの間の晴れ。
近所の畑はとっくに収穫を終えていますが、植え付けした時期が遅かったこともあり“収穫のサイン(葉が黄色になる)”がまだなので、収穫はもう少し先の予定。
 ≪関連ブログ≫ 2019/07/25★そろそろジャガイモを収穫します - 思い立ったが吉日!

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「2020 / 07/ 19:土寄せしました。この日は、久しぶりの晴れ間」

 

2020年 8月上旬
今日から8月。そして「梅雨明け」しました。
長野県の夏は3度目ですが、今年は雨の日が本当に多かったです。

この日の早朝、ようやくジャガイモを収穫しました。
まだ葉が黄色になっていないものもありましたが、掘り起こしました。

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「2020 / 08 / 01:収穫前」        「2020 / 08 / 01:収穫後」

“緑化したジャガイモ”なのと、長雨でイモが腐ってダメになっているかも・・・と思っていましたが、ちゃんと育っていました

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「2020 / 08 / 01:今年は小ぶりなジャガイモ(メークイン)」

ジャガイモを掘り起こしていたら、種イモの皮が残っていました。

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「2020 / 08 / 01:種イモの皮。がんばって育ってくれました」

大小合わせて「187個」のジャガイモを収穫することができました。

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「2020 / 08 / 01:庭に広げて、土を乾かします」

今年は、長雨で土寄せもままならなかったのですが、土の中で太ってきたイモが地表に出てひとつも“緑化”することなく、収穫できました!

 

これは、種イモの植え付け方法が良かったのだと思います。

今までは、ここの畑は水はけが悪いので、少し畝を作って種イモを植え付けしていました。その結果、毎回 “緑化したジャガイモ” ができてしまいました
≪関連ブログ≫ 2019/08/03★ジャガイモを収穫しました(メークイン、だんしゃく) - 思い立ったが吉日!


今年は、あえて畝を作らず
 管理機でよく耕してから
 畝を作らずに、種イモを植え付け

収穫するイモ、種イモより育ちます。
畝を作ってから植え付けすると、土寄せを高く高くする必要が出てきます。

今回、 “緑化したジャガイモ” がひとつもなかったのは、
 ①土をよく耕し(管理機を使用)
 ②畝を作らずに、種イモを植え付けした

そのおかげで、今年は表面がボコボコしたものもゼロでした。
≪関連ブログ≫ 2019/08/03★ジャガイモを収穫しました(メークイン、だんしゃく) - 思い立ったが吉日!

≪まとめ2020≫
今年は、去年収穫した“緑化したジャガイモ”を植え付けして育てました。

その結果として、
収穫できたが、全体的に小さいジャガイモになりました。
 (反省点:芽かきの時に3本残したが、2本残せば大きくなったかも??)
≪関連ブログ≫ 2020/06/08★“緑化したジャガイモ”・・・芽かきと土寄せをしました - 思い立ったが吉日!

良い種イモからは、良いジャガイモが収穫できる・・・???
 (反省点:もう少し陽にあてて、芽を出させて植え付けすれば生育が違ったかも?)
≪関連ブログ≫ 2020/05/27★“緑化したジャガイモ”から育てる・・・まずは「植え付け」 - 思い立ったが吉日!


いろいろ思うことはありますが、また育ててみようと思います!!

≪ジャガイモ 観察日記≫
 ジャガイモ 観察日記 カテゴリーの記事一覧 - 思い立ったが吉日!

 

新規就農を目指している皆さまへ(新規就農6ヶ月目の私が思うこと)

 

Iターンで新規就農を目指すことは、本当に大変です。

技術習得」はもちろんむ場所の確保」「資金の確保」「農地の確保」「農機具の確保」「作業小屋の確保」そして販売先の確保」・・・。

どれも新規就農者が共通して悩み、困ることと思います。

  

新規就農者が100人いれば、100通りの意見や考え、困りごとがあります。

ここでは「新規就農した私」が思うこと・感じたことを記しました。
≪関連ブログ≫
 2020/04/06★新規就農を目指している皆さまへ(新規就農3ヶ月目の私が思うこと) - 思い立ったが吉日!

 

借りる畑は、あえて「天気が悪い時」に見に行った方がいい

長雨が続いたあとや、台風一過のあとなど「天気が悪い時」に行くことをオススメします。
そこの畑を「借りる・借りない」の判断材料となる【畑の状況】を見ることができるかもしれないからです。
 ≪関連ブログ≫ 2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!


           

「研修先」「就農先」の都道府県・市町村選びは 慎重に!

市町村によって、農業や新規就農者の受け入れの意気込みが全然違います。

A:「Iターンで来た人が、農業をやってくれるなんてこんなありがたいことはない」B:「新規就農者は、空き農地を管理してくれる都合のいい人」
C:「(新規就農者の)代わりはたくさん居るので、嫌なら他へどうぞ」

この中なら、絶対に「A」のように考えてくれる市町村へ行きたいですよね。
本当にビックリするくらい、残念ですが温度差があることは事実。

 

そう思っても、市町村に直接話を聞きに行ったり、電話することはとても大変なこと。

やはり今はインターネットでいろいろな情報を得ることができる便利な時代なので、まずはネット検索する人も多いと思います。

インターネットの情報で見るべきことは、
「そこの市町村がどこまで本気か」ということ。

ネット検索で「市町村の本気度」を読み解く基準のひとつとして「市町村独自の助成制度の有無」だと、私は思います。 

サポートが手厚い市町村は、農業を通じて人を呼び込み、定住してほしいとと本気で考えているので、当然人気があり、倍率も高くなるのは当然のこと。

ちなみに「農業次世代人材投資資金」のことを書いている市町村もありますが、これは国の制度です。
条件を満たしていれば、国から給付金を受けることができ、その窓口が市町村ということなので、「市町村独自の助成制度」ではありません。
 ≪関連ブログ≫
  2019/03/17★「農業次世代人材投資資金」の交付対象年齢の引き上げについて - 思い立ったが吉日!

 

農業をやるにあたり、作りたい作物が何かを考えながら、研修先・就農先を見つけることがはじめの一歩だと思います。

ただ、それだけではなく、役場や支援センターなど新規就農者をサポートしてくれる人たちを知ること
ここのリサーチは、就農した後に、ものすごく重要になると痛感しています。

 

私たちの場合、技術習得のための研修先は役場をあてにせず、ネット検索した農業法人の門を直接叩きました。

「ここで研修したい!」という気持ちが強かったので、(就農後に)新規就農者を担当してくれる人たち(松川町の営農支援センターみらい)のことはリサーチせずに長野県へ移住してきました。

研修先が松川町なので、就農先も同じく松川町になるのは普通の流れで、1年8ヶ月の研修を経て、今年の1月から【りんご農家】として松川町で新規就農を始めました。

新規就農を始めて1ヶ月ぐらいで困った出来事が多発しましたが、新規就農者を担当してくれる人たち(支援センターや役場など)のサポートは皆無。

すべて自分たちで解決せざるを得ませんでした。

その後もいろいろありましたが、今「住める家」がなくて困っています。
現在住んでいる住宅は松川町役場から借りているので、もちろん役場にも相談しましたが、未だ解決の糸口はなく、このままでは来年の春には松川町から出るしかない状況。
 ≪関連ブログ≫ 2020/07/02★移住を促進していても「住める家」がない現実 - 思い立ったが吉日!

 

いろいろな問題が次々と出てきて、畑作業に専念できない日が続いています。

それでも一つ一つ問題を解決する度に、自分の経験値が上がることをプラスに考え、「農業を辞めよう」と思わずに今日まで続けていられるのは、夫の存在と、りんご農家を志した時からブレずに思っていることがあるから。

 

私たちは「おいしいりんご」を作りたいと思っています。
私たちが作ったりんごで「おいしい!」の笑顔を増やすことが、私たち夫婦の目標です。そして、長く農業を続けたいと考えています。

 

ふじの仕上げ摘果と、つがるの鳥つつき対策

 

雨降りの日が続き、晴れの合間に摘果作業を進めています。
ここまで長雨が続くと、日照不足や病気など心配なことが増えてきます。

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「2020年 天気と気温の記録(松川町)」
 

2020年7月16日(木)
他の品種の仕上げ摘果が終わり、“ふじ”の仕上げ摘果が始まりました。
大きくなった実を摘果するのは“もったいない”のですが・・・。

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「2020 / 07 / 16:天気がいいのもつかの間。午後からは雨が降り出しました」

 

2020年7月19日(日)
ふじの摘果の合間に、つがるの畑を見に来ました。
収穫まであと1ヶ月ほどですが、今年は長雨で日照不足なのでいろいろと気になります。

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「2020 / 07 / 19:この日は、30℃越えの真夏日」

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「2020 / 07 / 19:収穫まで、あと1ヶ月ほど(つがる)」

 

2020年7月21日(火)
以前から気になっていましたが、葉が黄色くなっている樹が出てきました。
特に目立つのが“つがるの樹”

葉が黄色になって落ちてしまう原因として「褐斑病(かっぱんびょう)」という病気が考えられますが、葉の変色具合や落ちた葉の様子から“褐斑病ではないのでは?”と感じています。

ちなみに褐斑病は、つがるにはかかりにくい病気(ふじの方がかかりやすい)。

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「2020 / 07 / 21:黄色くなった“つがる”の葉」

心配なので、詳しい方に連絡して“つがる”の樹を見ていただきました。
「葉が黄色いけど、褐斑病ではないかもしれない」
「長雨で過湿になり、根が弱っているのかも」とのことで、今年の長雨はいろいろなところに影響しているようです。

併せて、”ふじ”の樹も見ていただきました。
この時期から要注意のダニも(今は)いないので、樹も実もとても良好とのこと。

 

そして、もう一つ気になるのは、りんご(つがる)が鳥につつかれていること。

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「2020 / 07 / 21:ちゃんと選んで、赤い部分だけつついて食べています(つがる)

鳥がつついたりんごを食べてみたら、まだ収穫には早いものの、確かに甘くておいしいりんごでした。

鳥たちも生きていくために仕方がないのですが、私たちも生活がかかっているので、あと1ヶ月先の収穫までりんごたちを守らなければなりません。
そこで「鷹(たか)」を呼ぶことにしました。

 

2020年7月24日(金)
りんごの見張り番として、「鷹」がりんご畑の上空を舞うようになりました。

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「2020 / 07 / 24:りんご畑をパトロール中!」

この「鷹」は、3,000円ぐらいで購入できます。

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「2020 / 07 / 24:広げるとけっこう大きいですが、たたむとコンパクトになります」

付属の支柱やポールでは長さが足りなかったので、長い竹や支柱を継ぎ足すことをオススメします(支柱が短いと、りんごの樹に引っかかってしまいます)。

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「2020 / 07 / 24:風がない時は、休憩中」

 

鳥たちも学習して慣れてしまうようですが、「鷹」が舞っている時は近くに鳥たちは来ていないようです。

自然のことなので仕方ないですが、何もしないより出来ることはやってみようと思います。

 

ニンニクの収穫が始まりました②(アホモラード、庭の富良野在来)2019-2020

  

雨の日が多いので、なかなか収穫のタイミングが難しいのですが、アホモラードと庭に植え付けしたニンニク(富良野在来)の収穫をしました。

 

≪アホモラード≫
このニンニクは、「購入した時」「昨年(2019年)収穫した時」「今年(2020年)収穫した時」と、それぞれ形が違います。

本来は「購入した時」の形だと思いますが、同じようなものが収穫できない難しさと面白さがあります。

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「2018 / 10 / 09:アホモラード購入時」 「2019 / 06 / 28:アホモラード収穫時」

2020年 6月下旬(アホモラード)

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「2020 / 06 / 29:アホモラード収穫時」

 ≪関連ブログ≫
  2018/10/17★再び、ニンニクを植え付けました(紫ニンニク:アホモラード) - 思い立ったが吉日!
  2019/06/29★ニンニクを収穫しました(富良野在来、アホモラード) - 思い立ったが吉日!

 

≪庭に植え付けした富良野在来≫
庭には、富良野在来のむかごを試しに植え付けしました。

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「2019 / 06 / 28:収穫した“富良野在来”と“むかご”」

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「2019 / 11 / 02:植え付け時(富良野在来のむかご)」

≪関連ブログ≫
2019/11/10★庭に“ほうれん草”と”ニンニク”を植え付けました2019 ⑤(富良野在来④) - 思い立ったが吉日!
2020/04/20★ニンニク&玉ねぎ、復活しました!2019-2020 - 思い立ったが吉日!

 

2020年 7月上旬(庭富良野在来)
雨の日が続いていましたが、晴れた日に収穫しました。

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「2020 / 07 / 03:庭の"富良野在来"を収穫しました」

 
むかごを植え付けた方も、ちゃんと育って“ニンニク”として収穫することができました。

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「ニンニクの鱗片を植え付けて収穫」   「むかごを植え付けして収穫」

収穫したニンニクに“むかご”があったので、また植え付けようと考えています。

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「2020 / 07 / 03:収穫した“富良野在来”と“むかご”」

畑のニンニクは、あと4畝が収穫待ちです。
今年は長雨なので、収穫のタイミングが難しいです。

本業のりんご栽培の方も、この長雨でいろいろ影響を受けています。

 

仕上げ摘果が始まりました!(つがる・シナノスイート・シナノゴールド)

 

例年になく雨の日が多いのでなかなか畑での作業が進みませんが、6月中には1回目の摘果が終わり、2回目の摘果作業(仕上げ摘果)が始まりました。

 

2020年6月26日(金)
つがるの畑に戻ってきました。
今日から2回目の摘果作業(仕上げ摘果)をしていきます。

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「2020 / 06 / 26:あと2ヶ月後には、収穫が始まります(つがる)」

 

2020年6月29日(月)
この日はとても天気が良く、作業がはかどります。

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「2020 / 06 / 29:実が赤く色づくのが楽しみです!(つがる)」


 翌日から7月にかけ大雨が降り、畑が冠水しました。

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 ≪関連ブログ≫ 2020/07/01(水)~10(金)までの出来事
  2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!



2020年7月2日(木)
この日は朝から天気が良く、畑にたまった水も夕方にはだいぶ引きました。
つがるの実は大きくなっていますが「サビ」がとても多い・・・。

 ≪関連ブログ≫「サビ」とは・・・?
  2020/07/06★植木鉢で育てても、けっこう大きくなります(ぐんま名月) - 思い立ったが吉日!

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「2020/07/02:“花そう摘花”をしたので、早く一輪にしなければ・・・(つがる)」

 ≪関連ブログ≫ 「花そう」とは・・・?
  2019/05/06★「花そう摘花」が始まりました! - 思い立ったが吉日!



2020年7月3日(金)
午前中は曇りだったので、摘果の続きをしました。
日に日に大きくなっている様子を見ていると、ワクワクします。

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「2020 / 07 / 03:この2つは、周りの実と比べて特別大きかったです(つがる)」


2020年7月4日(土)
朝から強く、雨が降っていていました。

畑に作業小屋を設置するため、農地転用の書類に地主さんの捺印が必要なため、役場の方と一緒に地主さん宅へ。
 ≪関連ブログ≫
  2020/07/14★借りている農地に「作業小屋」を設置するために~農地転用編~ - 思い立ったが吉日!

午後からは、雨が降ったりやんだり。
雨衣を着て摘果作業をして、つがるの仕上げ摘果を終わらせました。

 ≪関連ブログ≫ 2020/07/01(水)~10(金)までの出来事
  2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!

 

2020年7月12日(日)
雨が続いていましたが、この日は久々にとてもいい天気。

つがるの畑の摘果作業が終わったので、シナノスイート・シナノゴールド(わい化)の摘果作業(仕上げ摘果)を始めました。

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「2020 / 07 / 12:シナノスイート」

 

雨が多かったせいか、カエルくんを畑で見ることが増えました。
この日も、りんごの上で休んでしました。

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「2020 / 07 / 12:とても小さなカエルくん」

 

この枝だけ、1回目の時に摘果の見落としでブドウのようになっていました・・・。

りんごはドンドン大きくなるので、適度に適量の摘果をしなければ重さで枝が折れ、大きいりんごは収穫できません。

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「2020 / 07 / 12:なかなか摘果のやりごたえがあります」

こんなの長雨が続くことは、珍しいそうです。
この長雨の影響で、りんごの樹の病気も心配です。

つがるの収穫は来月から始まりますが、シナノスイートの収穫時期には台風が心配でもあります。

収穫までに様々な試練がありますが、「おいしいりんご」を作るためにりんごと向き合い、畑仕事をする他はないと考えています。

 

借りている農地に「作業小屋」を設置するために~農地転用編~

 

「作業小屋」の設置が、想像以上に難航していますが、

“難航は難航ではなかった”ことに気づきました。

今回の大雨で【畑の冠水】を間にあたりにすることが出来たからです。

≪関連ブログ≫
2020/06/19★借りている農地に「作業小屋」を設置するために ~図面と見積書編~ - 思い立ったが吉日!
2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!

 

宅地と違い、農地に建物を建てる(設置する)場合、いろいろと手続きが必要です。

農地を借りていて、農業に関係する「作業小屋」を設置するにも、地主さんの了承や、書類提出が必須(私たちは、中間管理機構を通じて農地を借りています)。

 

当初、【農地法第五条の規定による許可申請書】(通称:五条申請)で行うよう役場から言われていました。 

この【農地法五条申請】は、申請書類の提出のみではなく併せていろいろ提出物があり、これらを揃えて作成することが大変でした。

 

農地法第五条の規定による許可申請のために必要な書類≫
 ※転用面積が「200㎡」以下の場合

 ①農地法第五条の規定による許可申請書→地主の捺印
 ②登記簿
 ③土地の公図(2部)
 ④位置図
 ⑤分筆予定面積計算書
 ⑥平面図・立面図(建物を建てる場合)
 ⑦同意書(建物を建てる畑に隣接している農地の所有者・耕作者の捺印)
 ⑧事業計画書(→経営計画)

 

≪中間管理機構提出する書類≫

 ⑨施工確認書(3部)→地主の捺印

 

 ≪必要書類の詳細(私の場合)≫

※都道府県によって必要書類が違うかもしれませんので、詳細はお住まいの役場にてご確認ください。

 ②登記簿③土地の公図は、「法務局」へ行けば入手できます。

③土地の公図は、2部必要(原本と1部はコピー可)
1部(コピーしたもの)には、「建物・駐車場の配置図」「隣接している農地の所有者・耕作者」の名前を書き込む。

④位置図は、役場が所有していたものをコピー(1部10円)していただきました。

⑤分筆予定面積計算書は、実際に測量するので手間がかかります。
どこかへ依頼してもいいそうですが、費用をかけたくなかったので自分で作成しました。

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「作成した 分筆予定面積計算書


⑥平面図・立面図は、作業小屋を依頼している業者さんに作成依頼したもの。

⑦同意書は、建物を建てる畑に隣接している農地の所有者・耕作者の捺印が必要。

【所有者と耕作者が違う】場合があるので、それぞれから同意書の捺印が必要になります。
皆さん農家の方で、天気のいい日は畑へ出ていて不在が多く、すべての方から捺印をいただくまでに時間がかかりました。

⑧事業計画書(経営計画)は、就農する前から作成していたものを提出。
≪関連ブログ≫
2019/12/23★【就農に向けて③】「経営計画検討会②」の開催!(経営計画書を提出) - 思い立ったが吉日!

⑨施工確認書
私たちは、中間管理機構を通じて農地を借りています。
地主・中間管理機構・借り主の捺印をして、それぞれ1部ずつ保管しておく書類。

 

≪必要書類提出後の流れ(私の場合)≫
上記の書類すべてを揃え、毎月15日までに松川町役場へ提出
 ↓ ↓ ↓
同月20日農業委員会で共有
 ↓ ↓ ↓
の方へ提出
 ↓ ↓ ↓
県からの許可が下りてから、建物の着工可能になる

 

このような流れなので、農作業の合間に上記の書類を揃えて作成していました。

そして、提出書類がほとんど揃った頃に、
「賃借権私たちにあるので、許可申請(農地法五条申請)ではなく、転用届(農地法四条申請)でよいということを言われました。

つまり、ここまでの提出物を揃えることなく地主の捺印が不要で、書類を提出すればすぐにでも着工可能ということ。

 

ならば、簡単に済ますことができる「農地法四条申請」となるのが通常ですが、あえて地主の捺印が必要「農地法五条申請」で進めることになりました。

「言った・言っていない」「聞いた・聞いていない」など、あとからトラブルになることを避けるため。

 地主さんの「言った・言っていない」に、私たちも役場も散々振り回された苦い経験を踏まえ、今回は面倒でも「農地法五条申請」を提出することは、松川町役場からの提案
≪関連ブログ≫
 2020/03/09★困った時こそ人の本質が見える!(驚きの対応と新たな交付金) - 思い立ったが吉日!

「作業小屋」の設置の件は、就農するから地主さんに話をしていて了承を得ていたことですし、書類の捺印をいただきに行くことは事前に何度も連絡してから伺いました。

 

私は何となく予感していましたが、結局「今日は(印鑑を)押したくない!!」となり、同席した役場の方が説得しても無理でした。

同席した役場の方は、「本来は四条申請でいい案件なので(地主の捺印なしで)このまま提出する」と言うので、あとはお願いしました。

≪関連ブログ≫
 2020/05/20★借りている農地に「作業小屋」を設置するために ~資金編~ - 思い立ったが吉日!
 2020/06/19★借りている農地に「作業小屋」を設置するために ~図面と見積書編~ - 思い立ったが吉日!
 2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!

 

Iターンで新規就農を目指すことは、本当に大変です。
技術習得」はもちろん「む場所の確保」「資金の確保」農地の確保」農機具の確保」作業小屋の確保」そして「販売先の確保」・・・。


私たちが直面している悩みは、新規就農者が同じように悩み「持てる者の強み」に振り回されて、困ることがあるかもしれません。

 

畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~

 

この度の記録的な豪雨により、被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。


畑を借りた半年前、畑に隣接しているご近所さんにご挨拶へ行った際「ここの畑、雨が降ると水がたまるよ」ということを、数人から聞きました。

・・・それでも、畑の地主さんを始め、ここの畑を私たちに紹介してきた“支援センターみらい”から【畑の冠水】のことは一度も言われていないので、知らずに畑を借りました。

 

梅雨入りしてからは当然ですが雨の日が多く、6月下旬からは雨の日が続きました。

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「2020年 天気と気温の記録(松川町)」

2020年 7月1日(水)
前日から雨が降っていて、畑の様子を見に来たらこの光景。

仮設トイレの手前側に、作業小屋を設置する予定で話を進めていますが、ここまで水がたまるなら計画を変更した方がいいのか、作業小屋を依頼した業者さんに相談。

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「2020 / 07 / 01」


2020年 7月2日(木)
この日は朝から晴れて、畑にたまった水は地下浸透し、夕方にはほとんどなくなりました。

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「2020 / 07 / 02:だいぶ水が引きましたが、ぬかるんでいます」

 

2020年 7月3日(金)~5日(日)
雨が降ったりやんだりなので、雨衣を着て摘果作業をしました。
畑がぬかるんでいるので、脚立も泥だらけです。
(7月4日は、書類提出で地主さんの印鑑が必要なので、地主さん宅へ)

 

2020年 7月6日(月)
朝から強い雨が降っていて、一時は水が引いた畑に再び水がたまり始めました。

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「2020 / 07 / 06:黄色の○の部分が、下の画像の場所」

 

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「2020 / 07 / 06:幼木が完全に水没しています・・・」

畑に水がたまることを“支援センターみらい”へ、報告に行きました。

この畑の「(水がたまる)低い場所に土を搬入する案」が出ましたが、地主さんの同意はもちろん、かかった費用は誰が支払うのかという点が問題です。

冒頭に記載しましたが、私たちは畑の状況(水がたまりやすい等)は何も聞かされないまま畑を借りました。
畑の状況を聞いていたら、ここの畑を【借りない】という選択もできました。
それを知っていて言わなかった地主さん、よく調べなかった支援センターに過失はないのでしょうか。

そしてこの日は、収穫したりんごを販売させていただくため、“営業”をしました。
その時にご対応していただいた方がりんご栽培に詳しく、よく聞けば以前は【JAの技術指導員】をしていたとのこと。

ここ数日、雨で畑に水がたまった様子の画像を見せたら「ここの畑は返却した方がいい」と即答。

それでもこの畑を使うのであれば「土地を均す(ならす)」「土を搬入して少し高くする」かしかないのでは・・・とのこと。
「借りている土地なので“お金をかける”ことは、しない方がいい」
「(ここの畑に)作業小屋を設置するのは、やめた方がいい」と、言っていました。

画像しか見せていませんが、プロの見解は「畑の返却」でした。

夕方、松川町でも注意喚起避難所が開設されました。

 

2020年 7月7日(火)
夜中から朝方にかけて強い雨が降り、再び水がたまり始めました。
雨は降ったりやんだり、不安定な天気が続きます。

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「2020 / 07 / 07:ある程度の水がたまると、矢印部分から排出されるようです」

仮設トイレの画像ばかりですが、水位はここ以上にはならないことがわかりました。

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「2020 / 07 / 07:作業小屋を設置しようと予定している場所(仮設トイレ手前側)」

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同じ地主さんから借りている、別の畑。ここも冠水しています。

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「2020 / 07 / 07:わい化・高密植の畑」

 ≪関連ブログ≫
  2020/03/28★りんごの「高密植(こうみっしょく)栽培」に挑戦します!! - 思い立ったが吉日!

 

2020年 7月8日(水)
8時、スマホに緊急速報が来ました。

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一時的に雨はやんでいましたが、庭が冠水していました。

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「2020 / 07 / 08:ここに住んで3年目ですが、冠水したのは今回が初めて」

ここ数日畑の様子を見ていますが、ある程度まで水がたまると低いところから流れ出すので、これ以上水位が上がることはないことがわかりました。

ここに作業小屋を設置したり、空いているところにを植え付けるつもりでしたが、それもどうするか考えなければなりません。

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「2020 / 07 / 08:水がたまっている場所、昔は水路があったそうです」

 

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「2020 / 07 / 08:水たまりの深さは“約17㎝”

 

やはり、こちらも水浸しです。

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「2020 / 07 / 08」

 

2020年 7月9日(木)
今回の畑が冠水する件は、07/06(月)に“支援センターみらい”の信頼できる方にお話をしましたが、別件で聞きたいことがあったので、長野県中間管理機構へ電話をしました。

中間管理機構とは、「農地を貸す人(地主さん)」と「農地を借りる人(私たち)」の間を仲介している機関です。
 ≪参考≫「中間管理機構」とは・・・? 公益財団法人長野県農業開発公社

 

2020年 7月10日(金)
午後に、“支援センターみらい”から電話がありました。

私が昨日、中間管理機構にお問い合わせした件も含め、現地(畑)の様子を見るために飯田合同庁舎から2人、職員の方が来るとのこと。
その後、直接私と話をしたいとのことで、“支援センターみらい”へ行きました。

2時間ほど話をして「低い場所に土を搬入する方向」で話を進めていくことになりました。
「農地を貸す人(地主さん)」と「農地を借りる人(私たち)」どちらにも金銭的な負担がない方法があるとのこと。

そして、別件で私がお問い合わせしたことは、根本的に解決できていませんが、自分が思っていたことが間違いでないことはハッキリしました。

 

今年の1月から新規就農で【りんご農家】を始め、今日までいろいろなことがありました。
農作業に関する悩みではなく、農作業に支障が出るような悩みが次々と出てきて、今まで頭の片隅にあった考えが、ムクムクと大きくなってきました。

今回、畑が冠水したことで、もっといろいろ調べて考えようと改めて思います。