思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

新規就農を目指している皆さまへ(新規就農6ヶ月目の私が思うこと)

 

Iターンで新規就農を目指すことは、本当に大変です。

技術習得」はもちろんむ場所の確保」「資金の確保」「農地の確保」「農機具の確保」「作業小屋の確保」そして販売先の確保」・・・。

どれも新規就農者が共通して悩み、困ることと思います。

  

新規就農者が100人いれば、100通りの意見や考え、困りごとがあります。

ここでは「新規就農した私」が思うこと・感じたことを記しました。
≪関連ブログ≫
 2020/04/06★新規就農を目指している皆さまへ(新規就農3ヶ月目の私が思うこと) - 思い立ったが吉日!

 

借りる畑は、あえて「天気が悪い時」に見に行った方がいい

長雨が続いたあとや、台風一過のあとなど「天気が悪い時」に行くことをオススメします。
そこの畑を「借りる・借りない」の判断材料となる【畑の状況】を見ることができるかもしれないからです。
 ≪関連ブログ≫ 2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!


           

「研修先」「就農先」の都道府県・市町村選びは 慎重に!

市町村によって、農業や新規就農者の受け入れの意気込みが全然違います。

A:「Iターンで来た人が、農業をやってくれるなんてこんなありがたいことはない」B:「新規就農者は、空き農地を管理してくれる都合のいい人」
C:「(新規就農者の)代わりはたくさん居るので、嫌なら他へどうぞ」

この中なら、絶対に「A」のように考えてくれる市町村へ行きたいですよね。
本当にビックリするくらい、残念ですが温度差があることは事実。

 

そう思っても、市町村に直接話を聞きに行ったり、電話することはとても大変なこと。

やはり今はインターネットでいろいろな情報を得ることができる便利な時代なので、まずはネット検索する人も多いと思います。

インターネットの情報で見るべきことは、
「そこの市町村がどこまで本気か」ということ。

ネット検索で「市町村の本気度」を読み解く基準のひとつとして「市町村独自の助成制度の有無」だと、私は思います。 

サポートが手厚い市町村は、農業を通じて人を呼び込み、定住してほしいとと本気で考えているので、当然人気があり、倍率も高くなるのは当然のこと。

ちなみに「農業次世代人材投資資金」のことを書いている市町村もありますが、これは国の制度です。
条件を満たしていれば、国から給付金を受けることができ、その窓口が市町村ということなので、「市町村独自の助成制度」ではありません。
 ≪関連ブログ≫
  2019/03/17★「農業次世代人材投資資金」の交付対象年齢の引き上げについて - 思い立ったが吉日!

 

農業をやるにあたり、作りたい作物が何かを考えながら、研修先・就農先を見つけることがはじめの一歩だと思います。

ただ、それだけではなく、役場や支援センターなど新規就農者をサポートしてくれる人たちを知ること
ここのリサーチは、就農した後に、ものすごく重要になると痛感しています。

 

私たちの場合、技術習得のための研修先は役場をあてにせず、ネット検索した農業法人の門を直接叩きました。

「ここで研修したい!」という気持ちが強かったので、(就農後に)新規就農者を担当してくれる人たち(松川町の営農支援センターみらい)のことはリサーチせずに長野県へ移住してきました。

研修先が松川町なので、就農先も同じく松川町になるのは普通の流れで、1年8ヶ月の研修を経て、今年の1月から【りんご農家】として松川町で新規就農を始めました。

新規就農を始めて1ヶ月ぐらいで困った出来事が多発しましたが、新規就農者を担当してくれる人たち(支援センターや役場など)のサポートは皆無。

すべて自分たちで解決せざるを得ませんでした。

その後もいろいろありましたが、今「住める家」がなくて困っています。
現在住んでいる住宅は松川町役場から借りているので、もちろん役場にも相談しましたが、未だ解決の糸口はなく、このままでは来年の春には松川町から出るしかない状況。
 ≪関連ブログ≫ 2020/07/02★移住を促進していても「住める家」がない現実 - 思い立ったが吉日!

 

いろいろな問題が次々と出てきて、畑作業に専念できない日が続いています。

それでも一つ一つ問題を解決する度に、自分の経験値が上がることをプラスに考え、「農業を辞めよう」と思わずに今日まで続けていられるのは、夫の存在と、りんご農家を志した時からブレずに思っていることがあるから。

 

私たちは「おいしいりんご」を作りたいと思っています。
私たちが作ったりんごで「おいしい!」の笑顔を増やすことが、私たち夫婦の目標です。そして、長く農業を続けたいと考えています。