この度の記録的な豪雨により、被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
畑を借りた半年前、畑に隣接しているご近所さんにご挨拶へ行った際「ここの畑、雨が降ると水がたまるよ」ということを、数人から聞きました。
・・・それでも、畑の地主さんを始め、ここの畑を私たちに紹介してきた“支援センターみらい”から【畑の冠水】のことは一度も言われていないので、知らずに畑を借りました。
梅雨入りしてからは当然ですが雨の日が多く、6月下旬からは雨の日が続きました。
「2020年 天気と気温の記録(松川町)」
2020年 7月1日(水)
前日から雨が降っていて、畑の様子を見に来たらこの光景。
仮設トイレの手前側に、作業小屋を設置する予定で話を進めていますが、ここまで水がたまるなら計画を変更した方がいいのか、作業小屋を依頼した業者さんに相談。
「2020 / 07 / 01」
2020年 7月2日(木)
この日は朝から晴れて、畑にたまった水は地下浸透し、夕方にはほとんどなくなりました。
「2020 / 07 / 02:だいぶ水が引きましたが、ぬかるんでいます」
2020年 7月3日(金)~5日(日)
雨が降ったりやんだりなので、雨衣を着て摘果作業をしました。
畑がぬかるんでいるので、脚立も泥だらけです。
(7月4日は、書類提出で地主さんの印鑑が必要なので、地主さん宅へ)
2020年 7月6日(月)
朝から強い雨が降っていて、一時は水が引いた畑に再び水がたまり始めました。
「2020 / 07 / 06:黄色の○の部分が、下の画像の場所」
「2020 / 07 / 06:幼木が完全に水没しています・・・」
畑に水がたまることを“支援センターみらい”へ、報告に行きました。
この畑の「(水がたまる)低い場所に土を搬入する案」が出ましたが、地主さんの同意はもちろん、かかった費用は誰が支払うのかという点が問題です。
冒頭に記載しましたが、私たちは畑の状況(水がたまりやすい等)は何も聞かされないまま畑を借りました。
畑の状況を聞いていたら、ここの畑を【借りない】という選択もできました。
それを知っていて言わなかった地主さん、よく調べなかった支援センターに過失はないのでしょうか。
そしてこの日は、収穫したりんごを販売させていただくため、“営業”をしました。
その時にご対応していただいた方がりんご栽培に詳しく、よく聞けば以前は【JAの技術指導員】をしていたとのこと。
ここ数日、雨で畑に水がたまった様子の画像を見せたら「ここの畑は返却した方がいい」と即答。
それでもこの畑を使うのであれば「土地を均す(ならす)」か「土を搬入して少し高くする」かしかないのでは・・・とのこと。
「借りている土地なので“お金をかける”ことは、しない方がいい」
「(ここの畑に)作業小屋を設置するのは、やめた方がいい」と、言っていました。
画像しか見せていませんが、プロの見解は「畑の返却」でした。
夕方、松川町でも注意喚起と避難所が開設されました。
2020年 7月7日(火)
夜中から朝方にかけて強い雨が降り、再び水がたまり始めました。
雨は降ったりやんだり、不安定な天気が続きます。
「2020 / 07 / 07:ある程度の水がたまると、矢印部分から排出されるようです」
仮設トイレの画像ばかりですが、水位はここ以上にはならないことがわかりました。
「2020 / 07 / 07:作業小屋を設置しようと予定している場所(仮設トイレ手前側)」
同じ地主さんから借りている、別の畑。ここも冠水しています。
「2020 / 07 / 07:わい化・高密植の畑」
≪関連ブログ≫
2020/03/28★りんごの「高密植(こうみっしょく)栽培」に挑戦します!! - 思い立ったが吉日!
2020年 7月8日(水)
8時、スマホに緊急速報が来ました。
一時的に雨はやんでいましたが、庭が冠水していました。
「2020 / 07 / 08:ここに住んで3年目ですが、冠水したのは今回が初めて」
ここ数日畑の様子を見ていますが、ある程度まで水がたまると低いところから流れ出すので、これ以上水位が上がることはないことがわかりました。
ここに作業小屋を設置したり、空いているところに樹を植え付けるつもりでしたが、それもどうするか考えなければなりません。
「2020 / 07 / 08:水がたまっている場所、昔は水路があったそうです」
「2020 / 07 / 08:水たまりの深さは“約17㎝”」
やはり、こちらも水浸しです。
「2020 / 07 / 08」
2020年 7月9日(木)
今回の畑が冠水する件は、07/06(月)に“支援センターみらい”の信頼できる方にお話をしましたが、別件で聞きたいことがあったので、長野県中間管理機構へ電話をしました。
中間管理機構とは、「農地を貸す人(地主さん)」と「農地を借りる人(私たち)」の間を仲介している機関です。
≪参考≫「中間管理機構」とは・・・? 公益財団法人長野県農業開発公社
2020年 7月10日(金)
午後に、“支援センターみらい”から電話がありました。
私が昨日、中間管理機構にお問い合わせした件も含め、現地(畑)の様子を見るために飯田合同庁舎から2人、職員の方が来るとのこと。
その後、直接私と話をしたいとのことで、“支援センターみらい”へ行きました。
2時間ほど話をして「低い場所に土を搬入する方向」で話を進めていくことになりました。
「農地を貸す人(地主さん)」と「農地を借りる人(私たち)」どちらにも金銭的な負担がない方法があるとのこと。
そして、別件で私がお問い合わせしたことは、根本的に解決できていませんが、自分が思っていたことが間違いでないことはハッキリしました。
今年の1月から新規就農で【りんご農家】を始め、今日までいろいろなことがありました。
農作業に関する悩みではなく、農作業に支障が出るような悩みが次々と出てきて、今まで頭の片隅にあった考えが、ムクムクと大きくなってきました。
今回、畑が冠水したことで、もっといろいろ調べて考えようと改めて思います。