思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

「今年は今年」ではなく「昨年」からつながっている「今年」!

 

摘果作業が続いています。
暑すぎず寒すぎない気候で、作業がし易い5月下旬。

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「2021 / 05 / 23:中央アルプスも雪解けが進んでいます」

 

の影響で、目通り(目線)よりも下の枝にはほとんど実が付いていないのと、上の方も選べるほど実が付いていないので、果そうを一輪(一個)にするだけで摘果作業はほぼ完成してしまうぐらいです。

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「2021 / 05 / 25:大きい実を残して摘果します(ふじのわい化)」

実が一つも付いていない樹や、付いていても数個・・・という樹もあるので、摘果作業がサクサク進んでいます。

 

そして先日、今年の着果の少なさの原因「霜」だけではないことを知りました。
(※県の農業機関に畑を見てもらった、農業法人の方から聞いた話)

≪着果率の少なさの原因 2021≫
開花時期が例年より早く、その後の冷え込みで「霜」の被害に遭ったため
昨年7月「長雨」により、翌年(今年)の花芽形成に影響があったため

①は実感していましたが、②は「そうか・・・!」と思いました。

そして、の影響で、着果率が例年の60~70%ほど。
さらに、の影響で、追い打ちをかけられたようです・・・(涙)。


今は、細胞分裂が活発な時期。
6月下旬頃からは “来年の花芽形成” が目には見えない細胞レベルで始まります。 

今年の収穫時期が数ヶ月先なのに、さらに来年の準備を6月下旬頃からりんごたちは始めるわけです。
 ≪関連ブログ≫ 2019/05/29★わい化と成木の「一輪摘果」が始まりました! - 思い立ったが吉日!

 

昨年7月長雨は、日照不足根の過湿による落葉など、すぐに影響が出たこともありましたが、今年(2021年)まで尾を引きずることになったわけです。

「今年は今年」ではなく、「昨年」からつながっている「今年」は、「昨年」のことをなかったコトにはできませんでした。

≪関連ブログ:2020年7月の長雨≫
2020/07/10★畑の冠水 ~責任の所在はどこなのか~ - 思い立ったが吉日!
2020/07/17★仕上げ摘果が始まりました!(つがる・シナノスイート・シナノゴールド) - 思い立ったが吉日!
2020/07/26★ふじの仕上げ摘果と、つがるの鳥つつき対策 - 思い立ったが吉日!
2020/08/07★長かった梅雨が明けました(仕上げ摘果と徒長枝切り) - 思い立ったが吉日!

 

今年の冬に「畑の引っ越し」をしましたが、隣りの市町村なので、昨年7月の長雨の影響は同じく受けています。
それでも、人災ではなく天災なので納得はできます。

今年は着果が少ないため、摘果作業がものすごく早いです。

樹の負担を軽減させること、これから迎える養分転換期のことを考えると、悪いことばかりではないかな・・・と(来年の剪定作業がちょっと大変になるかも・・ですが)。
 ≪関連ブログ≫
  2018/06/03★6月は “貯蔵養分” と ”同化養分” の転換期! - 思い立ったが吉日!
  2019/05/29★わい化と成木の「一輪摘果」が始まりました! - 思い立ったが吉日!


今年は、大きいりんごがたくさん収穫できそうな予感!? 

なにはともあれ、今出来ることを、「今」やるしかないので!!