Iターンで新規就農を目指すことは、本当に大変です。
「技術習得」はもちろん「住む場所の確保」「資金の確保」「農地の確保」「農機具の確保」「作業小屋の確保」そして「販売先の確保」・・・。
どれも新規就農者が共通して悩み、困ることと思います。
新規就農4年目の今、「資金繰り」と「販売先」以外のことはほぼ解決しました。
そして「知識や技術の情報収集」は、常に行っています。
ここでは【新規就農43ヶ月目】の私が今、思うこと・感じていることを記します。
★【適地適作(てきちてきさく)】の重要性!
【適地適作】とは、“地域の気候や土壌などの自然環境に合わせた農業で、その土地に最も適した農作物を栽培すること”
りんごで就農したいならば “りんごの産地”、梨で就農したいならば“梨の産地”に赴くのが、いろいろな意味で成功への一番の近道かと。
★【環境にこだわる】ことの重要性!
「Iターンで新規就農を目指す」ことは、完全アウェイな環境でゼロから土台を築くこと。
「ゼロから1」を築くこと(⇒Iターン新規就農)は、土台が出来上がっている農家さんが「10を100にすること」より困難極まりなことです。
本当に大変ですが、農業経営をいかに効率よく迅速に、軌道に乗せることができる環境に身を置く⇒「環境にこだわる」ことが肝かと。
例えば・・・
■技術を習得する「研修先」
■就農するための「ほ場(畑)」
■農業経営を脅かさない「地主さん」
■聞きたいことをとことん聞ける「人脈づくり」
■困ったことを相談できる「人脈づくり」
■「・・・」・・・他にもいろいろあると思います
「技術習得できれば、研修先なんてどこでもいい!」
「就農できれば、場所なんてどこでもいい!」
「空き農地はいっぱいあるんだから、農地を借りるなんて簡単でしょ!」
「脱サラしてようやく手に入れた自分の城だから、好きにやらせてよ!」
「穏やかな田舎暮らしで農業するのに、困ったことなんてないでしょ!」
「・・・・!」
【環境にこだわらない】【上記のように思っている】場合、その新規就農はおそらく高確率で失敗します。
★農業を行う上で「一番大事なこと」・・・とは?
農業を志した時から今日まで、いろいろな農家さんとお話しする機会が多々ありました。
こちらが右も左もわからない初心者ということで、ご親切・ご丁寧に下記のようなアドバイスをいただいたことがあります。
【農業(りんご農家)で「一番大事なことは・・・?」】
⇒「剪定(せんてい)」:剪定はりんごの良し悪しに大きく影響するから
⇒「販売先」
⇒「りんごの品種構成」
⇒「人手の確保」
こちらから聞かずとも、農家さんからアドバイスいただいた「農業で一番大事なこと」。
圧倒的に「剪定」という方が多かったです。
どれもこれも “確かにそうだな” と、理解はできます。
確かに「大事」だけど、果たして「一番大事」かな・・・?
私は「ケガをしないこと」が、農業を行う上で一番大事なことだと断言します。
農業機械を使って作業するにあたり、転倒などの事故でケガをしたり、最悪な事態が起こる可能性はゼロではありません。
命はひとつ、命あっての農業、命より大事なものは、ないです。
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