Iターンで新規就農を目指すことは、本当に大変です。
「技術習得」はもちろん「住む場所の確保」「資金の確保」「農地の確保」「農機具の確保」「作業小屋の確保」そして「販売先の確保」・・・。
どれも新規就農者が共通して悩み、困ることと思います。
新規就農者が100人いれば、100通りの意見や考えがあります。
ここでは【新規就農19ヶ月目】の私が今、思うこと・感じたことを記します
(※個人的な見解です!)。
★本当に頼りになるのは【その地域で成功している農家さん】!
新規就農してから今日まで、様々な困りごとに直面してきました。
そして、本当に親身になって力を貸してくれるのは【その地域で成功している農家さん】だと強く感じますし、今日までたくさん力を貸していただきました。
この農家さんたちが居なければ、今の「りんく農園」はなかったのですから・・・。
★「お金がなくてもなんとかなる」・・・その考え、甘すぎます!!
もし、「お金がなくてもなんとかなる」と思って農業を始めようとしているなら、絶対にやめた方がいいと思います。
「生活費」と「運転資金」の準備なしで、うまく行く事業ってあるんでしょうか・・・?
ノーリスクで、うまく行く事業ってあるんでしょうか・・・?
国からの給付金【農業次世代人材投資資金】を交付してもらえるから、「お金がなくてもなんとかなる」と思っているなら・・・確実に失敗します!
【農業次世代人材投資資金】は、農業を経営していくために必要な経費に充てるための交付金ですが、その使い道を申告する義務はありません(今現在)。
つまり、その気になれば【農業次世代人材投資資金】を「生活費」としても使えてしまうわけです。
でも、もし農業以外のことに【農業次世代人材投資資金】を使おうとしているのであれば、あなたの事業は確実に失敗します。
【農業次世代人材投資資金】を農業経営のために充てても、正直足りないくらいです。
それを「生活費」に使うならば、農業に必要なものが買えなくなります。
つまりそれは、農業経営の継続ができなくなることを意味しています。
ゼロから始める新規就農は、本当にお金がかかります。
(農業に限らず、なにか事業を起こすのであれば当然ですよね。でも農業は交付金があり、一般的な個人事業主と比べれば優遇されていると思います。それでも新規就農者の離農率が高いのは、厳しい現実または準備不足・・・資金不足?)。
★必要最低限の農機具は、なるべく早めに購入するべき!
ゼロから始める新規就農は、思っている以上に、本当にお金がかかります。
高額な農機具を揃えるのも、本当に本当に大変です。
「借りる」という手段は安易で簡単かもしれませんが、出来れば「購入する」ことをオススメします。
“あとで買おう”とか“お金が貯まったら買おう”と思っていても、なかなか買うことができないのが現実・・・です。
“あとで”と考えているあなたの未来でも、なにかとお金が必要なはず。
高額でも、必要最低限な農機具は「投資」と思って購入するべきですし、実際に私は無理をしてでも初めに買い揃えて良かったと思います。
★「ネット販売」を始めて良かった!・・・と思う、今
りんごジュースの販売をキッカケに、今年の6月からネット販売を始めました。
≪関連ブログ≫ 「ネット販売」始めました カテゴリーの記事一覧 - 思い立ったが吉日!
今までは、自分が「買う側」としてネットを使っていましたが、初めて「売る側」になり多くの学びがありました。
そして、ネット販売を通じて「りんく農園」を知っていただき、“ご購入”はもちろん、“ビジネス”としてのご縁も、最近ありました。
ネット販売を始めなければゼロだった可能性が、始めたことによりプラスに転じたことや、そのご縁に感謝です!!
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