先日、トラクターで耕していただいた畑にはトレリス(りんごの棚)が10通り。
「当初、トレリスの間隔は広めの5m(Before)⇒10通り」
重機を持っていない私たちには、自力でのトレリス移動はほぼ不可能なこと。
このまま5m間隔でりんご栽培をやるしかないと思っていましたが、トレリスを移動&増設して【10通り→15通り】になりました。
「1本おきに抜いて、間に2本入れ、間隔は約3.3m(After)⇒15通り」
既存のトレリスで高密植栽培をやっている方でも、間隔は約4m。
最近は、高密植栽培のため新たにトレリスを設置する際の間隔が3mとのことで、
私たちの畑の【約3.3m】は「ちょうどいい」のかな・・・と思います。
「1本おきに親柱をぬく(ピンクを残し、黒を移動)」
「ピンクの親柱の間に、2本入れる(黒、青)」
2021年02月23日(火)
事前準備①:親柱とワイヤーを固定している針金を外す作業
「2021 / 02 / 23:この部分の針金を外します」
「2021 / 02 / 23:この針金が錆びていて、外すにはコツが必要でした」
事前準備②:親柱を引っ張っているワイヤーを外す作業
「2021 / 02 / 23:赤い点線内のワイヤーを外します」
このワイヤーにはものすごい力がかかっていますが、このネジネジした針金だけで留まっています。
ワイヤーを張る時は専用の工具(張線器:ちょうせんき)が必須ですが、外す時はペンチがあれば簡単にできます。
あとは、一番上のワイヤーを外してから親柱を真上に持ちあげれば抜けますが・・・かなり重いです。
なんとか私でも一人で持ち上げることはできましたが、二人でやった方がいい作業です。
「2021 / 02 / 23:外した親柱を、使う場所に配置」
2021年02月24日(水)
自分たちが借りる畑を、一部更地にして使おうと思っていたので、足りない親柱や中間支柱などの部材をここから調達して準備をします。
「2021 / 02 / 24:昨日と同じ要領で、親柱を外します」
「2021 / 02 / 24:出番を待つ、大量の中間支柱」
2021年02月25日(木)
いよいよバックホーが、畑にやってきました!!
「2021 / 02 / 25:人力では気が遠くなる作業も、バックホーならすごく早いです」
先日、自分たちで親柱を外しましたが、その下に埋まっている敷石とアンカーをバックホーですべて掘り起こします。
「2021 / 02 / 25:敷石もアンカーも、けっこう重いです」
まずは「親柱」から設置します。
測定してから穴を掘り、敷石を入れて、親柱を立て、土を埋め戻します。
「2021 / 02 / 25:親柱を立てる穴を掘っている様子」
「親柱」を立てたら、次は「アンカー」を埋め込みます。
測定してから穴を掘り、埋め戻します。
「アンカー埋め込み位置の微調整中」 「穴を埋め戻します」
親柱2本を設置しました。
「2021 / 02 / 25:新たに立てた親柱と、埋め込んだアンカー」
「1本おきに親柱をぬき(ピンクを残し、黒を移動)」 ⇒ 「2本入れる(黒、青)」
片側の親柱を10本立てました。
同じ作業で、対面(反対側)の親柱も立てます。
「2021 / 02 / 25:新たに立てた親柱(10本)」
2021年02月27日(土)
一昨日(02/25)の続きで、敷石を入れて親柱を立て、アンカーを埋め込む作業をして、夕方までには完了しました。
「2021 / 02 / 27:親柱20本、敷石とアンカー各20個の埋め込みが完了しました!」
「畑のトレリス(Before)⇒10通り」
「畑のトレリス(After)⇒15通り、 移動した親柱⇒20本(黒・青)」
2021年02月28日(日)
トレリス増設で足りない部材は、更地として使おうと思っていた畑から持ってきました。
「更地になった畑」⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒「当初、親柱はこんな感じでありました」
親柱や中間支柱を外したので、上のワイヤーを縮めるための準備として、アンカーの埋め込み作業を再びやることになりました。
「2021 / 02 / 28:アンカーを11ヶ所埋め込みます」
2021年03月05日(金)
上のワイヤーを縮める作業をします(↓矢印)。
支柱を引っ張るワイヤー(赤い点線)をまず張ってから、上のワイヤー(↓矢印)を切断して、支柱についている巻き取り機でワイヤーを巻きます。
「上のワイヤーを縮める(Before)」⇒ ⇒「上のワイヤーを縮める(After)」
「2021 / 03 / 05:ワイヤーの巻き取り機」
一度、自力で敷石を埋め込み、支柱立てをやったことがあります。
シャベルでの穴掘りはとても大変で、一ヶ所完成させるのにかなりの時間と体力を要しました。
今回、バックホーで手伝っていただき、本当に助かりました。
どうもありがとうございます!!!!!
親柱の幅を狭くして、トレリスを増やせば、同じ面積の畑でも収穫量が増えることは充分に理解していましたが、今ある環境のままでりんご栽培をやるしかない・・・と、思っていました。
それが大きく予定変更したのは、畑にトラクターをかけていただく当日でした。
≪関連ブログ≫ 2021/02/25★新規就農者の畑の引っ越し② ~畑の整地 編~ - 思い立ったが吉日!
「(トラクターをかけるために)中間支柱とワイヤーを外した今なら、親柱を移動してトレリスを増やすこともできるけど、どうする?」と聞かれました。
そして「もし今、親柱を移動するなら手伝ってあげるよ」と言われました。
約15年後の植え替え時にやるか、今やるか・・・。
トレリスの移動&増設をやったことがない私たちにとって、今なら教えてくれる人が居て重機も持ってきてくれるなら・・・今でしょ!!
・・・という経緯があり、重機を持っていない私たちが不可能と思っていたトレリスの移動&増設をすることができました。
トラクターやバックホーで手伝ってくれた方も果樹農家なので、今はとても忙しい時期。
それなのに何日も私たちのために時間を作って、1円にもならないことを手伝っていただいたことを素直に感謝していると同時に、申し訳ない気持ちになりました。
「お忙しい時期なので、トレリスの移動の提案などしないで黙っていれば、トラクターをかけて終わったことなのに・・・私たちはとても助かり感謝していますが、面倒なことに巻き込んでしまい申し訳ありません・・・。」と伝えたら、
「(山岸さんたちに)成功してほしいから」と。
親柱の幅を狭くしてトレリスを増やせば、たくさんりんごを植え付けることができ、同じ面積の畑でも収穫量が増えるので、当然収入が増えます。
私たちもそれは承知していましたが、そこまで考えていただけていたことが嬉しく、なんだか泣けてきました。
「りんご農家をやりたい!」という気持ちから始まったりんく農園は、いろいろな方に応援していただいていると改めて実感した瞬間でした。
”絶対に成功させる!!”と、心が引き締まった時に
「(山岸さんたちが)失敗して夜逃げされても困るしな」と言葉が続き、笑っちゃいました。
今日までいろいろなコトがありましたが、「新たな場所」へ【畑の引っ越し】をしてよかったと心底思います。
≪関連ブログ≫ 新規就農者の「畑の引っ越し」 カテゴリーの記事一覧 - 思い立ったが吉日!