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~40歳過ぎから始める新規就農~

「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」について② ~”ポイント取得”と”経営計画”~

 

「強い農業・担い手づくり総合支援交付金①」の続きです。
≪関連ブログ≫
2020/03/25★「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」について① ~まずは概要~ - 思い立ったが吉日!

 

「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」とは、農業用機械・施設の導入を支援してくれる交付金制度です。

 ★要件を満たしていれば申請できますが、申請すれば誰もが交付金を受けられるわけではありません。
★そして、助成対象者(交付金を受けようとしている人)の取り組み内容について
「ポイントが加算」され、点数が付けられます。
 ⇒そのポイント(点数)が低ければ、交付金対象外となります。
 ⇒どれぐらいポイントを取得すれば “採択される” という決まりがありません。

その時の申請者のポイントが全体的に低ければ、低いポイントでも“採択される”かもしれない。
逆に、全体的にポイントが高ければ、ポイントが低い人は、その時点で“採択されません”。

いろいろと複雑なのですが、ポイントの一例として・・・

 ■  認定新規就農者であること→「2点」
 ■  50歳までに就農した場合 →「2点」
 ■  女性農業者(女性自らが農業経営を行っている)→「3点」
 ■  経営面積の拡大する→「1点」
 ■「経営計画」の3年目の売上が200万以上の目標設定→「2点」
 ■「経営計画」の3年目の売上が220万以上の目標設定→「さらに1点」


・・・など、他にも項目はたくさんあるのですが、該当する場合はドンドン点数が加算されます。

ある程度、このポイントが高くなければ採択されず、ポイント取得のために無理な計画を立てると、のちのち自分の首を絞めることとなります。

ちなみに、今回私が申請した際の取得ポイントは「14点」
採択されるか否か、微妙な点数とのことです・・・。

 

「経営計画」の売上目標の設定額は「農業次世代人材投資資金(経営開始型)」にも大きく関係しています。

高すぎる売上目標を設定すると、達成できない場合「農業次世代人材投資資金(経営開始型)」の交付金が打ち切りになります(※目標の70%以上売上が必須条件)。

≪関連ブログ≫
 2020/03/14★いよいよ「農業次世代人材投資資金」の交付を受ける最終段階! - 思い立ったが吉日!

 

その辺りのバランスがとっても難しいと思います。

実際、自分で「経営計画」を何度も見直し、売上と経費のバランスを考えながら計画を短時間で立てるのは、本当に大変で苦労しました。

 

私の場合は“作業小屋”を導入したくて「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」の申請をしたのですが、作業小屋の図面見積書が必要でした。

しかも申請の締め切りが、ようやく説明を聞けた日から1週間後。

とても時間がない中で、作業小屋の図面や見積書を早急にお願いできる会社がないと不可能でした。
幸い、私たちの場合は、数ヶ月前に作業小屋のことで相談した会社が迅速に対応していただけましたが、短時間でいろいろお願いすることは本当に大変なことです。

そして、どのような作業小屋にするのか事前に概要を自分たちで決めていたので、事がスムーズだったと思います。

 

作業小屋の図面見積書だけではなく、作業小屋での“作業同線”どのようなものを配置するかなど、記載したものの提出を求められました。

 

短期間で必要書類を揃えるため、畑仕事が出来なかった代償はとても大きいものでした。

申請しても必ず交付金を受けられるわけではありませんが、今回の申請の結果は、来月・4月中に連絡がくるそうです。

 

今回「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」の申請を短期間で行いましたが、本来は時間をかけて申請準備を進めるものです。

聞けば、この交付金はとても人気があるものらしく、他の都道府県・市町村では多くの【認定新規就農者】が申請をしているそうです。

つまり、他の都道府県・市町村の役場(または支援センター)では「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」のことを把握しているということ。

新規就農者に対して、こういう交付金制度があることを案内していると思われます。

 私が住んでいる松川町の支援センター“みらい”は、自分たちが知らないことに対して「やったことがないから、わからない」で済ませました。
そういう対応が “普通” なのでしょうか・・・。

 

交付金の申請は、個人では行えません
お住まいの市町村の役場(または支援センター)の協力が必須です。

もしも、「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」のことを詳しく知りたいが、お住まいの市町村の役場(または支援センター)が動いてくれないようなら、
【農林水産省のHP(各地域の相談窓口)】に直接、連絡することをお勧めします。

≪「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」とは・・・≫
強い農業・担い手づくり総合支援交付金のうち地域担い手育成支援タイプ(令和2年度予算):農林水産省

≪関連ブログ≫
2020/03/09★困った時こそ人の本質が見える!(驚きの対応と新たな交付金) - 思い立ったが吉日!

 

すべてをゼロから始める新規就農は、必要なものをあれこれ買い揃えるため、当然ですが出費が多くなります。

国が予算を立てた交付金を有効に利用して、少しでも出費を抑え、農業に専念できればと思います。