雨降りが続き、畑仕事ができない時に「高密植栽培」で使う苗木づくりをしました。
本来は1~2月の寒い時期に暖かい屋内で行うそうですが、わが家には作業小屋がないので、軽トラックの荷台を作業台にして行いました。
「2020 / 03 / 28:自宅カーポートの下。100%屋外ですが作業は、はかどりました」
今までやったことがある“接ぎ木”は、畑のりんごの樹の枝に穂木を接ぐ「居接ぎ(いつぎ)」という方法。
≪関連ブログ≫
2019/04/27★りんごの「接ぎ木」をしました! - 思い立ったが吉日!
2019/07/27★りんごの「接ぎ木」・・・その後!(ふりかえり 2019) - 思い立ったが吉日!
「高密植栽培」で使う苗木づくりは、“M9(エムキュー)”という名前のわい性台木を、掘り起こして穂木を接ぐ「揚げ接ぎ(あげつぎ)」という方法で行います。
「2020 / 03 / 28:苗木づくりの作業」
①まずは、“M9台木”を、付け根から“50㎝”の長さに切ります。
(M9台木の長さは40~50㎝で切りますが、私たちはうまく接げずにやり直すかもしれないので、長めの50㎝で切りました)
※M9台木の長さは、長い方が成長した樹の勢いが落ち着きます
②“M9台木”に切り込みを入れます。
③穂木の下の部分を斜めに切り込みを入れ、芽を2つぐらい残して切ります。
④“M9台木”に穂木を挟み、形成層を合わせて、接ぎ木テープ(メデール)で固定。
「伸縮性があるので、初心者でもうまく巻けるメデールテープ!」
⑤穂木を接いだ苗木を大きめの袋へ入れて、口を閉じて毛布をかぶせます。
「作った苗木は、後日畑へ植え付けします」
【つがる・シナノリップ・甘い夢・ぐんま名月・あいかの香り・ふじ】・・・など、いろいろな穂木を接いで、約300本の苗木をつくりました。
≪関連ブログ≫ ”あいかの香り”を接ぎ木で次につなげます
2020/02/11★間伐(かんばつ)で空間をつくり、光が入る畑にしました! - 思い立ったが吉日!
そして先日、となりの農園さんから珍しい穂木をいただきました。
ふじの枝が突然変異した“枝変わり”??
「ふじの樹に伸びた、赤サンゴのような穂木。はじめて見ました!」
3本の内、2本は後日、畑のりんごの樹に接ぎました(居接ぎ)。
「2020 / 04 / 09:脚立での作業は不安定でやりづらいです・・・」
残りの1本は“M9台木”に接いで苗木をつくりました(揚げ接ぎ)。
「赤サンゴのようなので“さんご”と呼んでいます」
作った苗木は、どれぐらい接ぎ木が成功するのか。
赤い穂木で作った苗木は、どんな実を付けるのか。
いろいろと、今後が楽しみです!!
≪追 記≫
となり町の大先輩の農家さんから「穂木の切り口までメデールを巻いていないなら、
乾燥防止で“トップジンM”を塗った方がいい」と、アドバイスをいただきました。
「2020 / 04 / 02:穂木の切り口に“トップジンMペースト”を塗布」
台木と穂木の形成層を合わせてテープで固定しましたが、まだ形成層が完全にくっついていない状態なので、水が吸い上げられずに穂木が乾燥してしまうとのことです。
いろいろ勉強になります。ありがとうございます!!