ここで言う【畑の引っ越し】とは・・・
今まで借りている畑を返却して、新たな場所で畑を借りて農業を続けること。
昨年、購入・譲っていただいた幼木(3年生)
昨年、接ぎ木して育てた苗木(1年生)
どちらも、新しい引っ越し先の畑へ連れて行くことにしました。
前回の「~苗木編~」「~幼木編~」からの続きです。
≪関連ブログ≫
2021/01/19★新規就農者の「畑の引っ越し」 ~苗木編~ - 思い立ったが吉日!
2021/01/22★新規就農者の「畑の引っ越し」 ~幼木編~ - 思い立ったが吉日!
苗木・幼木を掘りあげることはそれほど難しいことではなく、問題はここから。
新たな畑に植え付けするまでの数ヶ月間、どうやって「一時保管」するか・・・。
苗木・幼木の引っ越しで、
一番の理想は【新しい畑の準備が整ってから苗木・幼木を掘りあげて植え付ける】、
または【掘りあげた苗木・幼木を、新しい畑へ仮植えする】こと。
それが出来ないため、
やむを得ず違う方法で苗木・幼木の「引っ越し」と、植え付け時期まで「一時保管」をすることにしました。
「一時保管」するには、その環境がポイントで、
(A)→温度が一定な場所
(B)→日差しが当たらない暗い場所
(C)→風が当たらない場所
つまり・・・冷蔵庫や地下室や蔵(くら)のような場所がいいそうです。
・・・が、残念ながら私たちには、大きな冷蔵庫や地下室も蔵もありません。
今借りている小屋でりんごの一時保管や選果をしましたが、日差しも入るし、風がビュービュー入り込んでくるので、小屋の中はほぼ外と同じ温度。
私たちが苗木・幼木を春まで保管できる場所は、この小屋しかないので、
“なるべく”それに近づけるようなひと手間をかけて保管しています。
(A)→“なるべく”温度が一定な場所
(B)→“なるべく”日差しが当たらない暗い場所
(C)→“なるべく”風が当たらない場所
①パレットの上にコンテナを置き、苗木・幼木を立てて置く
②引っ越しの時に使った「大きなラップ」でグルグル巻きにする。
(C)→“なるべく”風が当たらない場所
「ラップで、グルグル巻きの様子。樹が大きいので、立てる作業が意外と大変」
③さらに、その上から「黒マルチ」をグルグル巻きにする
(B)→“なるべく”日差しが当たらない暗い場所
(C)→“なるべく”風が当たらない場所
「黒マルチは、”遮光”の役割」
④この作業を、すべての苗木・幼木で行う。
「巨大アートのようになりました!」
「向かって左手前が苗木、奥の大きいのが幼木」
「大きなラップ」や「黒マルチ」をグルグル巻きにしましたが、上部は空けておきます。
イメージとしては、軍艦巻きの【のり】みたいに巻いていきます。
「ラップでグルグル」→ → → → → →「黒マルチでグルグル」
苗木・幼木の保管をするため話を聞いた方にも、畑に仮植えすることを強く勧められました。
それでも、それが出来ない環境なので何か他に春まで保管できる方法はないか・・・何度もお伺いしたら、ヒントをいただきました。
(A)→温度が一定な場所
(B)→日差しが当たらない暗い場所
(C)→風が当たらない場所
つまり・・・冷蔵庫や地下室や蔵(くら)のような場所がいいこと。
実際に、何万本もの苗木を大きな冷蔵庫で春まで保管したことがあるそうです。
その時は「ブルーシート」でグルグル巻きにして冷蔵庫の中で春まで保管したそうです。
この時の、冷蔵庫での保管は苗木なので小さく、幼木のような大きな樹は保管していないことと、「ラップ」や「黒マルチ」を使ったのは私たちのアレンジで、氷点下になってしまう環境で成功するか否か・・・春に植え付けするまではわかりません。
グルグル巻きにすることで苗木・幼木を【乾燥】から守る役割も担っていますが、上部は空けておき、布をかぶせました。
この【乾燥】というのも大敵のようです。
そして「グルグル巻きの上部を空けて」・・・これにも理由があります。
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