思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

苗木1年生の育成管理(ビーエー剤と硫安) ~2020年 6月~

 

2020年の春
「高密植栽培」で使う苗木を接ぎ木してつくり、植え付けしました。

 ≪関連ブログ≫
  2020/04/01★「高密植栽培」で使う苗木づくりをしました!(追記あり) - 思い立ったが吉日!
  2020/04/08★接ぎ木して作った苗木を植え付けました! - 思い立ったが吉日!

 

その後、接ぎ木が成功した穂木から新梢(しんしょう:新しく伸びた枝)が出てきました。

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「接ぎ木した苗木(甘い夢)」      「接ぎ木した苗木(つがる)」

≪関連ブログ≫ 2020/06/09★「摘果最優先」は百も承知ですが・・・畑の管理あれこれ - 思い立ったが吉日!

 

苗木効率良く育てるため、この時期に行うことが2つあります。

①苗木の長さ(土~新梢の先端まで)が「70㎝」になった頃から【ビーエー剤】を散布②06/10を過ぎた頃から、苗木の株元に【肥料(硫安)】を施す

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「ビーエー液剤(植物成長調整剤)」   「硫安(りゅうあん)」


①【ビーエー剤】を散布・・・植物成長調整剤

高密植栽培の苗木は、フェザー(羽毛状の枝)がたくさん出た苗を目指します。

そのフェザーの発生を促すために【ビーエー剤】という植物成長調整剤を散布します。

★ビーエー剤の希釈⇒50倍(例・・・水200mlに対し、ビーエー剤4ml
 ※希釈して作ったものは、作り置きせずに使いきること

★散  布  方  法⇒霧吹きで散布

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「2020 / 06 / 09:成長点(新梢の先端)に “2回プッシュ”

★散布のタイミング
 ⇒苗木の長さ(土~新梢の先端まで)が「70㎝」になった頃から
 ⇒“降雨の2~3日後(晴天時の朝または夕方)※葉が雨で濡れている時はNG
 ⇒以後、7~10日おきに実施(お盆明けぐらいまで)

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「2020 / 06 / 09:シナノリップの苗木」

【ビーエー剤】の効果を高めるためには「土壌水分」が重要で、
【ビーエー剤】散布の1~2日前灌水(かんすい=水やり)すること。

5月下旬からまとまった降雨がなく、6月も雨が降らない日が続きました。

苗木の長さが「70㎝」以上になってきたので、
灌水(水やり)をした翌日の夕方に、
50倍で希釈した【ビーエー剤】成長点(新梢の先端)に散布しました。



②06/10を過ぎた頃から、苗木の株元に【硫安】を施す 

【硫安(りゅうあん)の正式名は「硫酸アンモニウム」
即効性のある化学肥料で、安価で使いやすい窒素単肥です。

硫安に含まれる窒素は植物の主に「葉」「茎」に効く成分で、06/10を過ぎた頃から施します。

 

★散 布 方 法 “ひとつまみ”を株元に散布(与えすぎないように!)

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「2020 / 06 / 10:施しましたが・・・わかりづらいので、で囲みました」

★散布タイミング
 ⇒効果を高めるため“降雨に行う
 ⇒以後、15日おきに実施(8月末まで)


りんご栽培の技術は学んできましたが、「高密植栽培」は初めての試み。

基本的なことは同じですが、「高密植栽培」ならではの作業があり、知らなければ正しいのか間違っているのかさえ、わからないことが多くあります。

となり町の大先輩の農家さんにご指導いただきながら苗木を育て、勉強しています。

20年後・30年後を見据え、作業効率が良く、少ない面積で収穫量が上がり、管理しやすい果樹園づくりを目指しています。

 ≪関連ブログ≫
  2020/03/28★りんごの「高密植(こうみっしょく)栽培」に挑戦します!! - 思い立ったが吉日!


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