借りた農地が必ずしも、いい状態とは限りません。
手入れが行き届いた畑をいい状態で借りられることは、極めて稀。
畑をいい状態にするための「時間」と「労力」そして「お金」がかかる大変さを私たちは身を持って知っています。
ここは借りている畑のひとつですが、数年前に地主さんがりんごの樹を伐採して株がたくさん残ったままの状態。
「2020 / 04 / 21:ものすごく根が張っていて、人力での抜根は無理!!」
りんごの普通樹は、ものすごく根が張ります。
枯れるのを待つのも一つの方法ですが、とっても時間がかかります。
人力で掘り起こすのはとても無理なので、バックホー(パワーショベル)を借りて抜根作業をしました。
「2020 / 04 / 24:初めて操作しましたが、なかなか面白い!!」
「2020 / 04 / 24:雨がパラパラ降り出してきたので、作業初日はここまで」
抜根作業 3日目
朝からとてもいい天気で、作業がはかどりました。
「2020 / 04 / 27:だいぶ作業は進みましたが、まだまだ先は長いです」
「2020 / 04 / 27:抜根した普通樹のりんごの根」
抜根作業 4日目
かなりの大物です!!
「2020 / 04 / 28:ここまで大きいと、掘り起こした株の処理にも困ります・・・」
どの株も、根がものすごく張っているので、抜根に時間がかかりそうです。
こんなにガッツリ根が張っているのだから、樹が台風などの強風にも耐えるのは納得!
抜根したい場所はここの畑以外にもたくさんあるのですが、りんごの花が咲き始めれば
摘花(てきか)作業が最優先になるので、どこまで出来るかな・・・。
ちなみに「高密植栽培」で使うりんごの樹の根はコチラ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「M9台木 自根の根」 「植え付けるためにスコップで掘った穴」
「高密植栽培」で使う「M9台木」の根は浅くので、スコップで簡単に掘り起こせます。
植え替えはとても楽ですが、根の張りが浅いので台風などの強風には弱いので、樹を支えるトレリスが必須となります。
≪関連ブログ≫ 「りんごの”高密植栽培”とは・・・?」
2020/03/28★りんごの「高密植(こうみっしょく)栽培」に挑戦します!! - 思い立ったが吉日!
畑を借りる際、生産性のない畑がもれなく付いてくる場合がある・・・かもしれません。
何も植えていない畑なら、畑づくりをゼロから始められます。
私たちが借りたここの畑のように、株がそのまま残っている場合はよく考えるべきです。
株が元気で使えるようなら、接ぎ木して株を有効活用できる場合もありますが、株が病気だったりその他の理由で使い物にならないのなら、畑づくりはマイナスからのスタートになるからです。
畑をいい状態にするため「時間」と「労力」そして「お金」がかかり、すべてがマイナスでしかありません。
ここは生産性のない畑ですが、利点を感じたので借りることにしました。
他にも生産性のない畑が付いてきましたが、そこは返却しました。
私たち新規就農者は、
【空き農地を管理してくれる都合のいい人】ではありません。
時には「No!」と言う勇気、必要です。
≪関連ブログ≫
2020/04/06★新規就農を目指している皆さまへ(新規就農3ヶ月目の私が思うこと) - 思い立ったが吉日!