ここ長野県の南信州では、2月の梅の開花を始め、桜が咲き、桃が咲き、梨の花がそろそろ咲きそうな時期。
りんごの開花はもう少し先ですが、花が咲き始める前にやっておきたいことがまだまだあります。
≪居接ぎ(いつぎ)≫
畑のりんごの樹に接ぎ木をする【居接ぎ】をしました。


「2020 / 04 / 09:“枝”や、樹勢が強い”徒長枝”に接ぎ木しました」
「2020 / 04 / 10:高い場所での接ぎ木作業は、なかなか神経を使います」
もちろん「収穫」を目的とすることもありますが、今回は「増やしたい品種の穂木を養成する目的」で【居接ぎ】をしました。
穂木を養成して、例年の冬にはM9台木に【揚げ接ぎ】して苗木を作ります。
≪関連ブログ≫ 「【揚げ接ぎ(あげつぎ)】とは・・・?」
2020/04/01★「高密植栽培」で使う苗木づくりをしました!(追記あり) - 思い立ったが吉日!
≪トレリスのワイヤー調整≫
全部で19通りあるトレリスのワイヤーを調整して張る作業をしました。
「2020 / 04 / 10:縦と横のワイヤーの張りを調整します」
ここで言う「トレリス」とは、りんごの樹を支える柱や棚のこと。
わい化栽培の苗木は、根の生育が抑えられるため、りんごの樹を支える「トレリス」が必要になります。
この畑には19通りのトレリスがあり、現在使っているのは10通りですが、将来的にはすべてのトレリスに「高密植栽培」の苗木を植え付けして、作業効率が良く、少ない面積で収穫量が上がり、管理しやすい果樹園づくりを目標としています。
≪高密植栽培の支柱をトレリスのワイヤーに固定≫
トレリスのワイヤー調整をしたのち、高密植栽培の幼木を支えている支柱を一番高いワイヤーへ固定します。
「2020 / 04 / 11:6尺の脚立で作業ができる畑づくりを目指します」
次は、枝を下向きに誘引する“下垂誘引(かすいゆういん)”を行います。
りんご栽培において“下垂誘引”は「高密植栽培」ならではの作業だと思います。
枝を下向きに誘引して、樹勢を落ち着かせ、花芽を付き易くし、早期に収穫ができるための大事な作業です。