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~40歳過ぎから始める新規就農~

【就農に向けて②】「経営計画検討会」の開催!

 

10月に行われた「就農準備相談会」を踏まえ、今回「経営計画検討会」を開催していただきました。
 ≪関連ブログ≫ 2019/10/17★【就農に向けて①】「就農準備相談会」の開催! - 思い立ったが吉日!

 

 今回は【経営計画書】の作成について話し合いをしました。

就農1年目から5年間の経営目標を立て、「目標達成」という成果を収めるために「未来の設計図」を作成します(売上、経費など数字のすり合わせ)。

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「2019 / 11 / 14:経営計画書のテンプレート」

りんごの品目、規模、生産量、売上高、農業に必要な経費、労働時間、時給単価など、数字を入力するだけなのですが、これがとっても大変なんです!

 

まずは現状を把握して、そこからどのようにしていきたいかを考え、実現させるためにどうするのか。

あくまでも「商売」なので売上があがり、利益になるように考えなければなりません。 「作物をつくって楽しい」だけなら、家庭菜園でいいのです。

 

どの品種が売れているのか、儲かるのか、作りやすいのか、栽培するにあたり施設が必要か、どれぐらいの経費が必要か・・・技術はもちろん、情報収集や自分の財力も大きく関係してきます。
 ≪関連ブログ≫
  2019/03/17★「農業次世代人材投資資金」の交付対象年齢の引き上げについて - 思い立ったが吉日!

 

「りんご栽培」とひとことで言っても、考えるコトがたくさんあります。
  ⇒どんな品種を作るか(つがる、シナノスイート、ふじ・・・など)
  ⇒どのような栽培方法か(巨木、わい化栽培、高密植栽培) 

上記2つのことだけでも、いろいろな可能性があり、自分が借りる畑の状況に応じて考える必要があります。

 

もし、空いている場所に苗木を植えるなら、その苗木をどうするのか。
 ⇒どの品種にするのか
 ⇒苗木を購入するのか
 ⇒台木に接ぎ木して苗木を養成してから植えるのか 

方法によって経費が大きく変わってくるので、苗木ひとつにしても考えるコトと可能性がたくさんあります。

 

この【経営計画書】は、交付金の助成を受ける時や、農機具などのリースを組んだり、融資の依頼をする際にとても重要になってきます。
 ≪関連ブログ≫
  2018/12/16★「農機具リース」の学習会に参加しました! - 思い立ったが吉日!
  2019/03/17★「農業次世代人材投資資金」の交付対象年齢の引き上げについて - 思い立ったが吉日!


何度も何度も考えを練り直し、来月の「経営計画検討会」までには形にしていきます。

 

【経営計画書】の作成は、今後農業を始めるにあたりどれぐらい経費がかかり、使える資金がどれぐらいあるのかなど、想像以上に資金がかかる「現実」を突き付けられます。

それらを回収するためには、どうするのか。
どの品種をどれぐらいの規模で育て、どのように販売していくのか。

 

農業は【作物をつくる】だけでは完結しません。

農業法人に勤めながら農業に携わるのではなく、自分が農業で生計を立てていくということは「事業主」になるということ。

会社組織では部署ごとに仕事が分担されていますが、「自分が事業主」であればそれらをすべて自分が行わなければなりません。

「作物の生産」はもちろん、「営業」「販売」「事務」「経理」「資材管理」「在庫管理」「商品開発」など。人を雇うのであれば「人事」も。

そして、つくった作物を販売する「売り先」が肝になります。

「農業って、のんびりしてそうでいいなぁ~!」なんて思い、農業を始めようとしているならば、その考えを改めることをお勧めします。