“腐らん病”と併せて“赤衣病(あかころもびょう)”の病患部を
削り取る作業をしています。
ここでは、“赤衣病(あかころもびょう)” のお話。
≪関連ブログ:腐らん病≫
2019/03/14★病患部の削り取り作業が始まりました!(腐らん病①) - 思い立ったが吉日!
2019/03/26★病患部の削り取り作業が始まりました!(腐らん病②) - 思い立ったが吉日!
≪“赤衣病”とは≫
■胞子を噴出して他の樹へ感染する
■病患部が枝や幹を一周すると、その先へ養分が行き渡なくなり枯死する
■赤衣病は、白い病斑や淡紅色に変色した樹皮が特徴(下記画像参照)
■過去の治療痕に再発していることが多い
■山間部や山が近くにある環境で、多くみられる
■病原菌の感染範囲がとても広く、200種類以上の樹に感染(寄生)する
(一例として、りんごの他に、かんきつ・びわ・あんず・サンショウ・ライラック等)
■赤衣病は(腐らん病より)病患部が固いため、削る作業が大変
≪治療法≫
⇒病患部を「削り取り、薬を塗布」する
⇒“赤衣病” が広範囲に進行している場合は 切り落とす
(病患部が枝や幹を一周すると、その先へ養分が行き渡らなくなり治療しても
枯死するため)
「明らかに枝の様子が違います」
「白い病斑や淡紅色に変色した症状が現れています」
病気の部分は茶色に変色しています。
「病患部が枝を一周していなかったので、削り取り、薬を塗布します」
◆“赤衣病”を発見!①
「削り取り、薬を塗布しました」
◆“赤衣病”を発見!②
「削り取り:Before①」 「削り取り:After①」
「薬を塗布しました」
はじめの頃は、特徴である白い病斑を見つけても“日焼け箇所”との区別が難しく、
どこまで削っていいのか、悩みました。
とにかく毎日【たくさんの樹を見て・触って・治療】の反復。
2つとして同じ樹が無いので進行状況や症状もさまざまですが、
病気を見つけて治療することへの自信が付き、それ以外の方法で技術を習得できる
近道はないと考えます。