日中は20℃近くまで気温が上がり、11月とは思えない陽気です。
夏の猛暑や寒暖差不測の影響で “ふじ” に蜜入りが心配されましたが、標高が低い畑から “ふじ” の「選り取り(えりどり)収穫」が始まりました。
※「選り取り(えりどり)収穫」とは・・・収穫できる実を選んで収穫すること
「2018 / 11 / 08:遠く、北岳(標高3,193m)と 間ノ岳(標高3,189m)と望む」
≪ふじ≫
・農林省園芸試験場東北支場が「国交(こっこう)」と「デリシャス」を交配、育成
・1962年(昭和37年)に「ふじ」と命名され、りんご農林1号として農林登録される
・日本で一番多く生産され、世界でも最も多く生産されているりんご
・貯蔵性が高い
・蜜が入りやすく、甘みと酸味のバランスが良い
・果重:300~400g前後
・糖度:約15%
8月下旬からりんごの収穫を迎え、様々なりんごを収穫してきましたが
“ふじ” は特に見極めが難しいと感じます。
●赤くても、お尻が緑色であれば、収穫はしません
→緑色が抜けて、黄色または赤色になっていれば “収穫のサイン”
●りんごの「表面がしっとり」していれば “収穫のサイン”
「2018 / 11 / 08:お尻が黄色く、艶っぽくなっています。手前・奥のりんごを収穫」
●赤くても、ブルームで白みがかっていれば、収穫はしません
→ブルームが抜け、赤く艶(つや)っぽくなっていれば “収穫のサイン”(上記画像)
「ブルーム(bloom):果実の水分蒸発を防ぎ、病気などから果実を保護している」
これらが当てはまる “選ばれしりんご” を「選り取り(えりどり)収穫」します。
初めは慎重すぎて(?)収穫ができず、手に取るりんごひとつひとつを収穫していいのか
確認していましたが、少しだけ分かった気がします。
まだまだ経験不足なので、もっともっともっともっと収穫の回数をこなして
「選り取り(えりどり)収穫」を感覚で覚え、身体にたたきこみたいです。