思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

りんご農家泣かせの「サビ果」とは!? 2024

 

今年もりんご畑では、いろいろな事が起きています。
そして今年は、の被害はなかったはずです。
早期に中心花を一輪にしたし、今年は大丈夫!・・・と思っていても「サビ果」になってしまう場合があります。

「サビ果」になってしまう要因は、下記のように様々あります。
“中心花・中心花”を一輪にしないと「サビ果」になりやすい場合(側花・側果ではサビになりやすい)
結実した実に付いている毛じ(モジ:産毛のようなもの)が取れてしまった場合
にあたったの場合(例えるならば“凍傷”
散布した薬剤の渇きが遅い場合

・・・など



「サビ果」もいろいろあって、秋映(あきばえ)のようにサビが出てもりんごの生育を妨げないものは “見た目の問題”だけなので、いいのですが・・・。


「2023年9月下旬:「サビ」は、厳しい自然に抗い育った証(秋映)」
≪関連ブログ≫ 2023/09/23★“秋映” の収穫が始まりました!2023 - 思い立ったが吉日!

 

 

“割れ”を伴う「サビ果」は、りんご農家泣かせ
こうなると、これ以上の生育は望めないため、摘果するしかありません・・・。


「まだ小さいのに、立派な“割れ”を伴う「サビ果」です(りんごA)

“割れ”の方向に決まりはなく、だったりだったり(りんごA)」

この“割れ”を伴う「サビ果」も、自然が織りなす芸術かもしれませんが、この某品種(りんごA)は毎年何かしらあり、りんく農園では安定供給がとっても難しいりんごです。
今年も・・・半分以上は“割れ”ているので、摘果しました。


【幻のりんご】と呼ばれているものは、世の中にいくつかありますが、この「りんごA」も間違いなくだと思います。

食べれば甘くて歯ごたえもあって、おいしい夏のりんごなんですよね~。
でも、作るのは難しい・・・。
単に「高密植栽培」には不向きなのかもしれませんが


「2024年5月下旬:サビは出ているが、まだ“割れ”は出ていない(りんごA)」

もし見かけたら、即買い必須のりんごです!!

 

絶滅危惧種IA類「ツツザキヤマジノギク」の小さな保全活動!2024

 

5月中旬、自宅の回覧板にとても興味深い情報が届きました。
「2024年5月:回覧板より」

 

長野県民年目・・・ですが、
絶滅危惧種IA類「ツツザキヤマジノギク」のことを、今回の回覧板で初めて知りました。


花びら
筒状になっているとても珍しい花です。「中川村のHPより抜粋」 
≪関連サイト≫ ツツザキヤマジノギクを保全しましょう - 中川村ホームページ

【レッドリストの区分】
※絶滅危惧I類 (CR+EN):絶滅の危機に瀕している
※絶滅危惧ⅠA類(CR):近い将来における絶滅の危険性が極めて高い
※絶滅危惧ⅠB類(EN):近い将来における絶滅の危険性が高い
※絶滅危惧Ⅱ類(VU):絶滅の危険性が増大している

 

 

自生地拡大のため「ツツザキヤマジノギク」をいただけるとのことで、いただいてきました!(葉の感じは「ハルジオン」に似ています)。
プランターや鉢植だと水やりが大変になるので、地植えします。


「絶滅危惧種IA類:ツツザキヤマジノギクの苗」

 

苗と一緒にいただいたパンフレットによると、植え付けしたらほとんど手がかからないそうです(野生のものなので、手がかからないのは当然!?)。


「肥料なし、水やりと草取りで育つようです(ツツハナヤマジノギク)」

私にできる小さな保全活動。うまく根付いてほしいです!!!
≪関連サイト≫ ツツザキヤマジノギクを保全しましょう - 中川村ホームページ

「ハスカップ」の収穫、最盛期です!2024

 

どの樹も、収穫適期のいい色をしたを付けています!


「2024年5月下旬:この部分は収穫適期、全取り収穫です!!」

の大きさは、樹の品種個体差によって違います。

ハスカップの実は果皮薄くデリケートなので、とてもとても気を使います。
細かい作業なので、集中力継続がなかなか大変です・・・。

でもかわいいですね~! みんな大きくなりました!!
地植えの今は伸び伸びと根を張れるので、大きいものは鉢植え時のぐらいの高さになりました。

間もなく全取り収穫になりそうです!!

≪関連ブログ≫ ハスカップ 観察日記 カテゴリーの記事一覧 - 思い立ったが吉日!



仕上げ摘果、始まりました!2024

 

数日前から2回目の摘果(仕上げ摘果)、始まりました!
この時点で、全体的に昨年より実の大きさが大きいように感じます。


おそらく【1回目の摘花・摘果のやり方を変えた】ことと、
【摘花剤・摘果剤で、早期に摘花・摘果を進めた】からだと思います。

⇒昨年「花そう摘花・果そう摘果」「一輪摘果」[1回目終了]の流れで進めましたが、
⇒今年「一輪摘花・一輪摘果」[1回目終了]と、最初から「一輪」にしました。


「2024年5月下旬:早期に一輪にして、仕上げました!(シナノリップ)」

 


「2024年5月下旬:シナノドルチェ」

 

これからドンドン大きくなっていく様子は、毎年見てもワクワク嬉しいものです。
収穫まで気は抜けませんが、大きな災害など起きなければいいと切に願います。

≪関連ブログ≫
2023/05/30★仕上げ摘果が始まりました!2023 - 思い立ったが吉日!
2022/05/25★一輪摘果が始まりました!2022 - 思い立ったが吉日!
2021/06/04★「見直し摘果」&「仕上げ摘果」を始めました!2021 - 思い立ったが吉日!

 

「ハスカップ」の選り取り収穫が始まりました!2024

 

今年も「ハスカップ」収穫が始まりました!
昨年反省を踏まえ、実の色づき状況も確認しつつ5月下旬からの選り取り収穫
≪関連ブログ≫ 2023/06/20★「ハスカップ」を全取り収穫しました!2023 - 思い立ったが吉日!


「2024年5月下旬:収穫の様子(ハスカップ)」

 

昨年収穫適期を逃してしまい、「熟しすぎて柔らかくなりすぎたもの」「樹上で干からびてしまったもの」などがありましたが、今年は大丈夫!!

収穫中に手袋が果汁赤く染まることもなく、スムーズに収穫は進みましたが、果皮が薄くデリケートなので取扱注意です。
「2024年5月下旬:この時期が、この気候と標高の収穫適期だと痛感!!」

 

実が小さく細かい作業なので、なかなか時間がかかります。
一気に色づくと大忙しなので、少しずつ選り取り収穫を進めるのがちょうどいいです。


「2024年5月下旬:色づきの順番待ちです!」

≪関連ブログ≫
2024/05/11★モフモフ茂った葉のウラに!2024 - 思い立ったが吉日!
2024/04/30★ハスカップは花から実へ!2024 - 思い立ったが吉日!
2024/04/12★ハスカップの花が咲き始めました!2024 - 思い立ったが吉日!

≪関連ブログ≫
ハスカップ 観察日記 カテゴリーの記事一覧 - 思い立ったが吉日!

 

ふじの中心花が満開を迎えてから、およそ30日経ちました!2024

 

畑から見える中央アルプス南アルプスの残雪が少なくなってきました。
暖房も冷房も使わず、快適に過ごせるこの時期は仕事が捗ります!

ふじ中心花満開を迎えてから、およそ30日が経ちました。

手の届く範囲で摘果を進めていたは、1回目の摘果(一輪摘果)が終わりました。
高所作業車にて高いところを摘果しているは、あと一日あれば1回目の摘果が終わりそうです。
≪関連ブログ≫ 2024/04/27★摘花作業が始まりました!2024 - 思い立ったが吉日!


「2024年5月下旬:養分競合がおきて1つだけ大きくなっています(ふじ)」


「2024年5月下旬:早期に一輪摘花したので、かなりぷっくり!(シナノリップ)」

≪関連ブログ≫
2024/05/15★受粉した実は、“ぷっくり”がハッキリしてきました!2024 - 思い立ったが吉日!
2024/05/03★摘花から摘果へ!2024 ~受粉隊長たち、また来てね!~ - 思い立ったが吉日!
2024/04/27★摘花作業が始まりました!2024 - 思い立ったが吉日!


改植をしている畑がだんだん出来上がってきて、りんごの樹も大きくなり、花が次々と咲きます。
待ったなし、スピード勝負摘花・摘果作業

今年は100%手作業の摘花・摘果では作業が間に合わないと判断し、摘花剤摘果剤を使いました。

そして改めて、思いました。
摘花剤・摘果剤を使わず100%手作業の摘花・摘果ができるような畑の面積では、りんごのみ専業農家としては経営が成り立たない・・・と。
「兼業農家」や「年金収入がある」とか、「すべてのりんごを超高額な価格で販売できるようなスキル」や「特別な販売ルート」があるならば、話は別です。

 

つまり【のんびり悠々自適農業経営ありえない】です。
ベテラン先輩農家の皆さんも、常に農作業で忙しくしています。

「時間に余裕あるからバイトに行っているんだ」なんてベテラン先輩農家さんは、見たことないです。
皆さん、自分の畑作業で日々、手いっぱいです。

 

「少ない面積農業をやりたい!」と言う移住者・新規就農を目指してる人の声を、時々聞きます。

「少ない面積」や「大規模」の定義はアイマイですが、

それなら【農業じゃなくて、家庭菜園でいいんじゃない?】
それなら【本業じゃなくて、趣味でいいんじゃない?】

・・・と、思いますけどね。

 

受粉した実は、“ぷっくり”がハッキリしてきました!2024

 

適度に晴れ、適度にが降っている5月
受粉した実は“ぷっくり”してきて受粉有無がハッキリしてきました!


「2024年5月中旬:シナノリップ(高密植栽培)」

 


「2024年5月中旬:ふじ(わい化)」

 

「ふじ」に限ってのことですが、今年は2つの実がくっついているものが多いです。

このまま残しておくと “おもしろい形のりんご” になるのですが、数が多いので摘果しています。

「2024年5月中旬:2つがくっついた実(ふじ)」

 

JAからの連絡や近所農家さんとの話の中で、下記のようなことが話題に。
 「花芽がとんでいる(⇒花が咲く芽が付かなかった)」
 「不受粉が多い(⇒受粉されなかった花が多い)」
 ⇒JAの見解としては【昨年の高温干ばつの影響】とのこと。

 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  

【昨年の高温干ばつ対策】として、りんく農園で実施したこと
(A)昨年7月下旬から、樹の株元に水まきを実施(全5回実施)
≪関連ブログ≫ 2023/07/31★「りんごの収穫リレー」まもなく開催!2023 - 思い立ったが吉日!

(B)昨年9月下旬に、液肥葉面散布を実施
 ⇒「窒素:N」 メインで「多量要素・微量要素」を散布

「葉の色が薄くなってきた」原因が、病気ではなく高温干ばつで樹がバテたためと判断し、通常ならばこの時期にはタブーな「窒素:N」を施肥

樹がバテて根から吸収する力が減少していても葉面散布なら葉から吸収でき即効性があるため

 

この(A)(B)のおかげか(?)、たくさん付いて選べる状況とは言えませんが、
 ①「花芽がとんでいる(⇒花が咲く芽が付かなかった)」
 ②「不受粉が多い(⇒受粉されなかった花が多い)」

・・・ということは、今のところ、それほど気にならない感じです。

 

果樹は【収穫が終わったらリセットされて、春にゼロからスタート】・・・というわけではなく、「今年」「昨年」からつながっています。
「昨年」のことをなかったコトには、できません。
≪関連ブログ≫
2021/05/28★「今年は今年」ではなく「昨年」からつながっている「今年」! - 思い立ったが吉日!

 

就農してから今日まで、さまざまな洗礼を受けてきました。
良くも悪くも、毎年「いろいろな事が起きます」

「いろいろな事が起きる」コトが、普通だとさえ思っています。

就農5年目なので “今まで通りやり方” が確立されていないコトは、いい意味でIターンの新規就農者強みかもしれません。