思い立ったが吉日!

~40歳過ぎから始める新規就農~

あれから10年、これからも・・・(2021/03/11)

 

10年前。

東日本大震災の時、札幌でパソコン講師をしていました。
地震がおきた【14:46】は、上司と一緒にお世話になる学校で打ち合わせの最中でした。
その場に居た人は誰も地震とは気づいていませんでしたが、フワフワと揺れて船酔いのような感覚がして “あれ?座っているのに立ちくらみ?” と思いましたが、まさか未曽有の災害がおきているとは夢にも思っていませんでした。

打ち合わせが終わり、上司と職場へ戻るために地下鉄の駅へ向かいました。
日中でも7~8分おきに来る地下鉄がいつまで待っても来なくて、ようやく来た地下鉄は朝の通勤ラッシュ以上の缶詰め状態。

何事かわからないまま地下鉄に乗り込み、職場へ戻りテレビで状況を知りました。

その年の夏、某ビール会社に中途で入社しました。
営業職は未経験でしたが、やってみると新鮮でとても面白い仕事でした。

某ビール会社への入社がキッカケで、私は休日を利用して被災地へ足を運ぶこととなります。

初めて被災地へ足を運んだ時のこと。
私なりに強い想いを胸に被災地へ足を運んだのですが、バイクに荷物を積んで被災地を走っている姿は、被災地の方々にどう見えているのだろう・・・。
“ここ(被災地)に来るべきではなかったのではないか・・・” と いう気持ちでいっぱいになりました。

地元の方とお話する機会がたくさんあり、自分が感じていたモヤモヤした気持ちを正直に話したら「来てくれて、ありがとう」と言われました。
「被災地の今の状況を、たくさんの人に知ってほしい」と。

被災地から札幌へ戻ってからは、被災地の状況や地元の方々との話を私なりにひとりでも多くの方々に伝え続け、何度も何度も被災地へ足を運び、復興していく様子を見てきました。

そんな私が福島県へ移住し、再び北海道へ移住して、今は長野県でりんご農家をしています。

この10年間、私を取り巻く環境は目まぐるしく変化しましたが、今までもこれからも変わらないことがあります。

毎年【03 / 11  14:46】に、黙とうをささげています。
今年も畑の真ん中で、夫と一緒に東北を想いながら。

 ≪関連ブログ≫
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