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~40歳過ぎから始める新規就農~

奇跡の廃村 ~大平宿~(長野県飯田市大平)

 

長野県飯田市西部、標高1,150mにある大平宿(おおだいらじゅく)へ行ってきました。

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昭和45年(1970年)の住民集団移住以来、無住の地域 となりましたが、
江戸時代から明治時代にかけて建てられた民家が残されています。

 

民間有志によって保存・再生が続けられており、
「建物を使うことで保存する」ことから、廃村にもかかわらず
電気・水道が使え、宿泊できる古民家として、一般に開放されています。

 

現在の指定管理業務は、(株)南信州観光公社が行っているそうです。

 

f:id:agri-connect:20180613224906j:plain「ここからは徒歩。車は道路の反対側に停めることができます。」

 

徒歩5分ぐらいで、一番奥の建物(藤屋)に到着。

f:id:agri-connect:20180613225019j:plain「藤屋(左の建物)からの景観」

 

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「藤屋内の様子」 

 

別の建物ですが、“土壁(つちかべ)” です。

f:id:agri-connect:20180613232818j:plain「身近な材料を使って作る“土壁”は、優れもの」

 

柱と柱、貫と貫の間に、竹を細かく格子状に編み付けて、そこに土を付けて
壁を作っていきます。

土壁にする粘土質の土は、水と藁(ワラ)を混ぜ合わせ、寝かせ置いてから塗ります。
寝かせ置くことで、混ぜ込んだ藁が醗酵して、藁の繊維質が土に絡まって粘りを増し、
割れにくくなるそうです。

「通気性」「調湿性能」「蓄熱性能」に優れ、耐火性能が高いという特長があります。 

 

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「心ばかりの募金をしました。」

 

廃村になりましたが、「建物を使うことで保存する」という在り方と
ここの雰囲気にとても興味が湧きました。

 

大平宿まで、全面舗装路ですが道は狭く、カーブがたくさん続くので
スピードは十分抑えて、安全運転でおでかけ下さい。